2016年公開のSF映画「オデッセイ」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「SF」「ヒューマンドラマ」「リドリー・スコット」「マット・デイモン」「火星」「宇宙」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2016/02/05上映、142分、アメリカ、SF、ヒューマンドラマ
監督:リドリー・スコット
脚本:ドリュー・ゴダード
原作:アンディ・ウィアー
キャスト:マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、ケイト・マーラ、クリステン・ウィグ、セバスチャン・スタン、ショーン・ビーン、マッケンジー・デイヴィス、ジェフ・ダニエルズ、マイケル・ペーニャ、アクセル・へニー、キウェテル・イジョフォー、ドナルド・グローヴァー
Amazonプライム、U-NEXT、TSUTAYA TVで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
あらすじ
地球から遠く離れた火星での有人探査中に巨大な砂嵐に巻き込まれ、仲間達とはぐれてしまった宇宙飛行士兼植物学者のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。
危機的な状況に乗組員達はワトニーが亡くなったと判断し火星を去るが、なんと彼は生存していた。
酸素も水も通信手段もなく、限られた食料しかない危機的な状況で、ワトニーは4年後のNASAの救出任務まで生き延びようと決意をする。
一方、地球ではNASAが世界中から専門家と科学者を集めてワトニーを生還させようと壮大な任務を企てようとしていた。
レビュースコア(100点満点)
90点/100点
この映画を一言で表すと
火星で561日間たった一人で生き抜いた男のSFヒューマンドラマ
映画の感想
火星に一人取り残されちゃった植物学者のワトニーが、なんとか生き抜こうとポジティブにサバイバルするお話。
SFだけど、ヒューマンドラマ寄りです。
現実的に考えたら凄く恐ろしい状況なのに、全く暗くならないのがこの映画の良いところ。
予告だけ観たら「ちょっと怖い映画なのかな」って思いがちなのですが、終盤まで明るいシーンが多く、パニック要素はあまりないです。
道中で流れるBGMもディスコだったり、 デヴィッド・ボウイの「スターマン(Starman)」だったりと、テンションが上がる曲ばかりです。
最後は感動シーンもあってハッピーエンド。
心温まる良作でした。
この映画の敵は火星
こいつはとても厄介で、恐ろしい勢力の台風で全てを破壊しにやって来ます。
時折吹く竜巻や大きな風の音は観ているこっちもガクブルしました。
しかも夜は全てを凍り尽くす極寒で、ヒーターがなければ眠れないくらい。
そんな絶望的な状況下にあるワトニーなのですが、彼は決して諦めません!
常に前向きで、強い精神力・豊富の知識を持つワトニーが、試行錯誤して懸命に生きようとする姿は観ているこっちも勇気がもらえます。
ワトニーは、毎日の出来事を動画として記録に残しているのですが、その時の独り言がブラックジョーク交じりで面白おかしく、クスっときました。
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ワトニーのスーパーサバイバルの一例
- 火星の土を使って基地内に畑を作り、ジャガイモの大量栽培を始める
- ロケットの燃料をもとにして、水素に酸素を加えて燃やし、水を生成する
- 土に埋まっている古い通信機器を自力で修復し、地球との交信を試みる
一生懸命土を運んで、せっせとお芋を植えて、54日経ってやっと芽が出たシーンは「おめでとう」って拍手を送ってあげたくなりました!
そんな一人でなんでも出来ちゃうワトニーですが、地球に帰るのが一番の目標です。
帰るには地球からの助けが必要なわけですが、ここで重要になってくるのがNASAの人達と、ワトニーの仲間だった乗組員達。
登場人物の9割は聖人
一部「オイ、おま」って奴もいますが、皆ワトニーを助けようと全力で、各々が出来ることを一生懸命行っています。
NASAのエンジニア達は不眠不休でワトニーを助ける機械・救出ルートを製作。
宇宙船の乗組員達は自分達まで危険な目に遭う可能性が高いのに即決でワトニーの救出に出発。
女性船長のルイスはワトニーを火星に置いていってしまったことをずっと悔やんでいて責任を感じていました。
ストーリー終盤、彼女が自分の身の危険を顧みずに、ワトニーの元にいち早く救出に向かうシーンがあります。
途中トラブルもあり大胆な行動にヒヤヒヤしましたが、やっとの想いで二人が再会するシーンはとても感動的で鳥肌が立ちました。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。