2019年公開のSFサスペンス映画「グラビティ 繰り返される宇宙」のレビューをネタバレなしでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「SF」「サスペンス」「パニック」「宇宙」「無限ループ」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2019/02/01公開、72分、アメリカ、SF、サスペンス
監督:エリ・サジック
脚本:エリ・サジック、クレイトン・トルバート
キャスト:アンソニー・ボナヴェンチュラ、ジーニー・ボレット、デヴィッド・M・エデルスタイン、ベン・クリーヴァー、クリス・ヴォス、マイケル・アイアンサイド
Amazonプライム、TSUTAYA TV、Netflixで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
あらすじ
元刑事のコール(アンソニー・ボナヴェンチュラ)は、連絡の途絶えた宇宙調査船『アトロパ号』を追跡していた。
予定より早く船を発見し乗船した彼は、冷凍睡眠していた乗組員4人を目覚めさせる。
その中にはとある理由で別れてしまった元妻モイラ(ジーニー・ボレット)の姿もあった。
その直後、謎の船が目の前に現れ、回避の間もなく衝突しアトロパ号は航行不能に陥ってしまう。
コールが衝突した船に潜入し内部を調査したところ、船の正体はアトロパ号自身であり、過去の自分達が数時間前に亡くなっていたことがわかる。
アトロパ号は同じ時を繰り返す『タイムループ』に捕らわれてしまったのだ。
未来のアトロパ号が自分達に衝突する時間が迫る中、この無限ループから抜け出そうと奮闘するコールだったが……
レビュースコア(100点満点)
40点/100点
この映画を一言で表すと
話はまとまってはいるがインパクトに欠けるタイムループ系SF映画
映画の感想
『アントマン』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
』のCGディレクターとして知られるエリ・サジックが監督・脚本を務めた作品。
何気に配信動画界のアカデミー賞である『ストリーミーアワード』にて撮影賞を獲得。
上映時間は72分と短めなので若干の物足りなさはあるものの、起承転結に沿ってきっちりと話をまとめあげていたのではないかと思います。
元々は【10分×7本】のミニドラマらしいのですが、繋ぎの違和感は特に感じませんでした。
B級映画のわりに惑星や宇宙船などのCGが綺麗なのも注目ポイント。
無限ループを題材にしたストーリー
自分達が今居る宇宙船に、未来の自分達の宇宙船が衝突するのを回避しようと奮闘するお話。
SF界で昔から人気のテーマである『無限ループ』を題材にした作品です。
クルー達は最初は協力し合っていたのですが、過去の自分が誰かに攻撃されているのがわかったあとは、疑心暗鬼になって仲間同士でトラブルを起こしたりと、ドキドキハラハラする展開も味わえます。
中盤、主人公と元妻の別れた理由に迫る回想シーンが挟まるのですが、そこだけは唐突すぎて話についていけず、少し退屈に感じました。
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タイムループの描写が少なく、インパクトに欠ける
アンドロイドがレストランで働いていたり、飛空艇で空をパトロールする警察が居たりと、地上パートの未来描写がしっかりしていたところは好感が持てましたが、SFサスペンスとしてのインパクトは全体的に薄い気がしました。
タイムループものなのに時間を繰り返している描写が殆どないのは特に残念。
中盤で、この状況を何百回もループしているとハッキリわかる描写が数分だけあるのですが、印象に残ったのは本当にそのワンシーンだけ。
序盤でももう少し何かインパクトのある描写があれば、また違った評価も出来たかもしれません。
映像は綺麗だけど、他は色々惜しかった
ストーリーとしては良くまとまっているものの、無限ループの描写が少ないなど、SFサスペンスとしての不安感・緊張感が少し物足りない作品でした。
ただ宇宙空間のCGと、宇宙船やアンドロイドのビジュアルはなかなか良かったので、映像的にはそれなりに楽しめると思います。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。