2016年公開の海洋ヒューマンドラマ「白鯨との闘い」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「ヒューマンドラマ」「海洋アドベンチャー」「サバイバル」「ノンフィクション」「クリス・ヘムズワース」「トム・ホランド」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2016/01/16公開、121分、アメリカ、ヒューマンドラマ、海洋アドベンチャー
監督:ロン・ハワード
脚本:チャールズ・リーヴィット
キャスト:クリス・ヘムズワース、キリアン・マーフィ、シャーロット・ライリー、ミシェル・フェアリー、ベン・ウィショー、ブレンダン・グリーソン、ポール・アンダーソン、トム・ホランド、ベンジャミン・ウォーカー、ジョルディ・モリャ
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※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
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映画 『白鯨との闘い』30秒TVCM(if篇)【HD】2016年1月16日公開
あらすじ
時は1819年。一等航海士のオーウェン・チェイス(クリス・ヘムズワース)をはじめとする捕鯨船のクルー達はランプの燃料となる『鯨油』を入手するため、アメリカ・マサチューセッツ州の捕鯨基地ナンタケット島を出港する。
一年以上の航海でもなかなか鯨油を集められない彼らは途中立ち寄った島で聞いた噂を頼りに、南米大陸から2,000マイル以上離れた未知の海域に乗り出した。
噂通りマッコウクジラの大群を見つけ、大興奮のクルー達。
だが群れを率いていた巨大な白鯨に襲われ、船が大破してしまう。
僅かな水と食料のみで漂流を始めたクルー達の運命は……
レビュースコア(100点満点)
80点/100点
この映画を一言で表すと
白鯨に襲われ命からがら生き延びた船乗り達のサバイバルヒューマンドラマ
映画の感想
『アポロ13』『ビューティフル・マインド
』『ダ・ヴィンチ・コード
』を手掛けたロン・ハワード監督が、海洋小説『白鯨』の原点となった海難トラブルを題材に描くノンフィクション作品。
クリス・ヘムズワース、トム・ホランドなど今をときめく有名俳優が出ているのも見所。
新米船乗り役のトム・ホランドは可愛さマックスで、むさ苦しい船内の癒しでした。
ストーリーについて
ハーマン・メルヴィルが『白鯨』を書くために、船の生き残りであるトーマス・ニッカーソン(幼年期:トム・ホランド)から当時の状況について話を聞く所から物語は始まります。
前半では捕鯨の様子がテンポ良く描かれ、巨大白鯨が現れたあとの中盤~後半では、大海原で漂流し極限状態に陥った人間のサバイバルドラマが濃密に描かれています。
巨大白鯨の恐ろしさ
上に貼った予告映像にもありますが、海に放り出されたクルー達の目の前に、白鯨の巨大な尻尾が現れるシーンは恐怖と美しさが合わさり、鳥肌が立ちました。
最初から最後まで白鯨が強すぎて、クルー達が一方的に襲われているだけだったので、これは『闘い』とは言えないような気も……?
ボートでの漂流後も度々現れるのが執念深くて恐ろしかったです。
90日以上漂流していたらしいのですが、ずっと白鯨が後ろに居たんだと思うとマジでホラー。
何を考えているのかわからない無感情な瞳も凄く不気味でした。
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壮絶な漂流シーン(ネタバレ有り)
比重としてはこっちがメインです。
ボート三隻での漂流サバイバルをリアルに生々しく描いています。
服もボロボロになり、どんどんやせ細り、最後の食料が尽きた後、彼らは『亡くなったクルーを食料として扱う』事にしました。
状況が状況だけに仕方ないとも思えますが、くじ引きで誰が食料になるか選ぶシーンは観ていて本当に辛かったです。
一年以上も一緒に過ごした家族同然の仲間を解体するなんて過酷すぎる……
主人公の「船乗りは生き延びる為に"役立つもの"を捨てたりはしない」と言う台詞が心に刺さりました。
自然と飢えの恐ろしさがよくわかる作品だった
白鯨vs人間の物語かと思ったらそれ以上に自然vs人間の物語でした。
多少のフィクションはあるでしょうが、これが【実話ベース】というのだから驚きです。
また、役者陣の身体の作り込みも本当に素晴らしく、この作品に対する熱い想いを感じます。
※リアルな演技を追求するため、キャスト達には大幅な減量が課せられたとのこと。
中盤以降は気の抜けないシーンばかりですが、当時の時代背景も伝わってきてとても良い雰囲気の映画だったと思います。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。