2019年公開のNetflixオリジナル映画「ザ・サイレンス 闇のハンター」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「サバイバル」「ホラー」「スリラー」「スタンリー・トゥッチ」「キーナン・シプカ」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2019/04/10公開、90分、アメリカ、ドイツ、スリラー、ホラー
監督:ジョン・R・レオネッティ
原作:ティム・レボン
キャスト:スタンリー・トゥッチ、キーナン・シプカ、ミランダ・オットー、ジョン・コーベット、ケイト・トロッター、カイル・ハリソン・ブライトコフ、デンプシー・ブリク、ビリー・マクレラン
Netflixで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
『ザ・サイレンス 闇のハンター』予告編 - Netflix [HD]
あらすじ
とある洞窟探検家達が未開の洞窟の壁を壊すとそこには大量の危険な飛行生物が居た。
洞窟探検家達は抵抗するすべもなく一気に襲われ、餌を求めた飛行生物は地上へと放たれた。
次々と人が襲われ世界が混沌とする中、耳の不自由な少女(キーナン・シプカ)は家族と共に、安全な場所を探して街を出る。
旅の途中、謎のカルト集団が目の前に現れ、彼らは一家に対し恐ろしい要求をしてきて……
レビュースコア(100点満点)
50点/100点
この映画を一言で表すと
途中まではよかったのに最後でバッサリ打ち切るサイレント系ホラー映画 ~ 私達の戦いはこれからだ ~
映画の感想
『アナベル』や『7 WISH/セブン・ウィッシュ
』で知られるジョン・R・レオネッティ監督が、ティム・レボン原作のホラー小説『The Silence』を映画化した作品。
音で感知し襲撃する危険な飛行生物が現れ世界が混沌とする中、安住の地を求めて家族5人が旅に出るサバイバルホラー。
正直あまり期待していなかったのですが、なかなかクオリティが高くて面白かったです。
父を筆頭に主人公一家が合理的かつ冷静なのでパニックになるシーンも無く、最後までストレスフリーで観ることが出来ました。
クリーチャー(ベスプ)は群れで行動
見た目は進化した巨大コウモリで、ヌメヌメした身体はエイリアンぽさもあります。
音にしか反応しないあたりは知能が低めな気がします。
でも空を飛んで群れで行動するってだけで人間からしたら脅威ですよね。
人が襲われているシーンはハッキリと映らないのでそこまで気持ち悪くないと思います。
画面が赤く染まったりも特になかったような。
後半、人間に卵が産みつけられている映像があるのですが、そこだけはちょっと「おえっ」って思いました。
場所自体が暗く、懐中電灯で照らしながらだったのでよくは見えないのですが。
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粉砕機、最強すぎ問題
中盤、ベスプに襲われたママを助けるためパパが機転を利かせて『粉砕機』を起動するシーンがあるのですが、それがあまりにも強すぎて笑ってしまいました。
大量のベスプがギャーギャー鳴きながら全力で粉砕機に突っ込んでいくのが凄くシュールで……
あのシーンだけで三十匹くらい狩ってそう。
粉砕機の登場シーンは残念ながらこの一回だけなのですが、掃除機のように吸われていく様子が観ていて爽快でした。
謎のカルト集団は出番が少ない
アラーム設定したスマホを主人公が居る家の窓に貼り付けてベスプを引き付けるという戦術はなかなか陰湿で良かったのですが、彼らの出番自体はかなり少なかったです。
「娘が欲しい」とのことでしたが、あまりにも唐突すぎてチンプンカンプン。
物語の終盤で娘を誘拐しに来たので連れ去られた後の【捧げ物ルート】をちょっと期待しましたが、すぐに主人公一家に返り討ちにされてしまったので、娘に固執する理由はわからずじまいでした。
なんというか出オチ感が凄い。
90分映画にしては内容を盛り込みすぎた
序盤から中盤はクリーチャーに対する恐怖がしっかりと描かれており、音を立てないよう工夫する様が観ていてとても楽しかったのですが、後半はカルト集団の使い方が中途半端だったりと急にあれこれ詰め込んだ感が出てきて、どんどん雑なシナリオになっていきました。
そもそも90分映画でカルト云々のくだりを持ってくるのは少し無理があったのではないかと感じます。
ラストもジャンプの打ち切りのような投げやり感があり、元の設定が良いだけに凄く勿体無いと感じてしまいました……
Netflixオリジナル作品はどうしてもいつも惜しい出来ばかりなのでしょう。
予告映像は素晴らしいのに。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載していきます。
評価まとめ
良かったところ
- オープニングが格好良い
- 主人公一家が冷静なのでストレスフリー
- 娘が可愛い
悪かったところ
- カルト集団の存在が中途半端
- ラストが投げやり
- クワイエット・プレイスと設定が酷似
iPadで連絡を取り合っていた彼ピッピのほうが過酷な目に遭っていた気がします。
親は早々に襲われ、そこから一人で北を目指したんでしょ?ハードモードすぎる……
以上、ザ・サイレンス 闇のハンターのレビューでした。