2011年公開のスリラー映画「コンテイジョン」のレビューをネタバレなしでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「スリラー」「サスペンス」「ウイルス」「パンデミック」「マット・デイモン」「ジュード・ロウ」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2011/11/12公開、105分、アメリカ、スリラー、サスペンス
監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:スコット・Z・バーンズ
キャスト:マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレット、ブライアン・クランストン、ジェニファー・イーリー、サナ・レイサン、ジョシー・ホー
Amazonプライム、U-NEXT、Netflixで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
あらすじ
発症から数日で亡くなる、謎のウイルス感染症が世界各地で発生。
感染が瞬く間に拡大していくなか、米国疾病対策センター(CDC)は感染が発生した地域にドクターを送り込み、世界保健機関(WHO)はウイルスの原因を突き止めようと奮闘する。
その一方で、とあるフリージャーナリストが「政府は真実を隠蔽している」とブログで主張し、一般市民の恐怖を煽り始める。
その情報はウイルスより急速に拡散され、人々はやがてパニックに陥り、社会の秩序は崩壊していく……
レビュースコア(100点満点)
70点/100点
映画の感想
『オーシャンズ11』『トラフィック
』を手掛けたスティーブン・ソダーバーグ監督が、高確率で亡くなるウイルス感染症の脅威と周囲のパニックを描いたスリラー作品。
世界中で話題となっている『コロナウイルス』の感染拡大シミュレーションの一つとして、とても参考になる内容となっています。
普段から当たり前のように触っているドアノブ、電車の吊り革、飲食店の食器など……
感染の危険は自分のすぐそこにあるんだなと再確認することができます。
一見、非現実的な映画に見えますが、今だからこそ鑑賞する意味のある映画だと感じました。
豪華キャストが終結!ドキュメンタリーのように淡々と進むストーリー
世界規模で急速に拡大するウイルスパンデミックを巡る群像劇です。
豪華キャストを使用していますが、主人公は特にいません。
それぞれの視点で、並行して物語が進んでいきます。
描き方もドキュメンタリーのように淡々としており、とても現実感がありました。
ウイルスの感染経路とワクチンの配布順にリアリティを感じる
『人は1日に2〜3,000回は自分の顔に触れている』らしいです。
日常のふとした行動が感染の原因となっていることを、最初の犠牲者であるグウィネス・パルトローが身をもって教えてくれます。
人との握手、置き忘れのスマホ、口をつけたグラスなど。
最悪触れるのはいいとしても、その後の手洗いは重要だなと痛感。
ワクチン完成後の配布順も妙にリアルで、まぁ上の人達が優先なのはわかっていましたが、正直ずるいなと感じてしまいました。
インターネット上で拡散されるデマ、それによる人々の混乱
インターネットが日常と化した現代は様々な情報を入手することが出来ます。
ただ、その全てが【正しい情報】とは限りません。
本当に正しい情報なのか、悪質なデマなのか、自分自身の判断が重要になってきます。
この映画でも、信ぴょう性のない情報が周囲に拡散され人々がトラブルを起こし始めます。
人気ブロガー(現実だとYouTuberが一番近い)の影響力が凄まじいことがよくわかります……
信者ってすぐお金ぶっこむからね。
普通に面白い映画であり、最後のシーンはゾッとする
感染が広がっていく過程が凄くリアルで、とても他人事とは思えないと感じました。
大きく盛り上がるシーンはないものの、ところどころでジワジワと恐怖を感じる演出があるので、飽きる事なく最後まで楽しめると思います。
特に最後の最後で【そもそも何故こうなったのか】を見せてくる構成には、思わずゾッとしました。
手洗い・うがいはやっぱり大事ですね。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。
評価まとめ
良かったところ
- リアリティがある
- 最後の演出が良い
- キャストが豪華
悪かったところ
- 盛り上がるシーンが少ない
- 内容が少し地味
- ワクチンの完成があっさり
ジュード・ロウのインチキ臭さが素晴らしい。
マット・デイモンの頼れるパパ感も最高。
以上、コンテイジョンのレビューでした。