2013年公開のホラー映画「キャビン」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「ホラー」「怪物」「ゾンビ」「クリーチャー」「クリス・ヘムズワース」「クリステン・コノリー」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2013/03/09公開、95分、アメリカ、ホラー
監督:ドリュー・ゴダード
脚本:ドリュー・ゴダード、ジョス・ウィードン
キャスト:クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン、フラン・クランツ、ジェシー・ウィリアムズ、リチャード・ジェンキンス、ブラッドリー・ウィットフォード、シガニー・ウィーバー、エイミー・アッカー
Amazonプライム、U-NEXT、Netflix、TSUTAYA TVで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
あらすじ
山奥にある従兄弟の別荘へと遊びに出かけた大学生男女5人。
道中、ガソリンスタンドの老人から別荘にまつわる奇妙な話を聞きつつも、彼らは無事到着し、楽しいひと時を過ごしていた。
その夜、突如として地下への扉が開き、不審に思いつつも5人は中を探索することに。
地下室内は長年使われていなかったようで、沢山の小物が散乱していた。
5人の内の一人であるデイナはその中で『古ぼけた日記』を発見する。
それはとある少女の日記で、かつて一家が行ってきた恐ろしい行為の数々が記されていた。
日記の最後に書いてあったラテン語を読み上げると、森の中に埋まっていた一家のゾンビが動き始め……
一方、最先端のハイテク機器に囲まれた管制室でこの状況を愉快に監視する人々がいた。
なんと彼らは5人の行動をくまなくチェックし、怪物達が彼らを仕留めやすいようコントールしていたのだ。
レビュースコア(100点満点)
65点/100点
この映画を一言で表すと
ホラーでよく見る怪物達のオールスター感謝祭!
映画の感想
『オデッセイ』『クローバーフィールド/HAKAISHA
』の脚本を担当したドリュー・ゴダード氏が監督を務めており、脚本には『アベンジャーズ
』のジョス・ウィードン氏も携わっております。
キャストは『ザ・ベイ』のクリステン・コノリー、『マイティ・ソー
』のクリス・ヘムズワース、『シェイプ・オブ・ウォーター
』のリチャード・ジェンキンスなど。
終盤では『エイリアン』のシガニー・ウィーバーも登場します。
前半はゾンビ映画、後半はモンスターパニック映画として楽しめる
ホラーにありがち男女5人が山奥のロッジに行き、未知の恐怖に巻き込まれるというストーリーです。
前半はよくあるゾンビ映画、後半はモンスターパニック映画のようなお祭り感があります。
全体的にホラーと言うよりエンターテインメント性が強い作品だと感じました。
ですので『バイオハザード』のようなカジュアルホラーが好きな人にオススメです。
映像の気持ち悪さに関してですが、そこまで直接的な表現はなかった気がします。
ちょこちょこ画面に映りますけど、作り物感が凄くて全然怖くなかったですw
\ 自宅のテレビで映画を観るなら /
個性豊かな怪物のオンパレード
ジャケットにあるエレベーターのシーンからは、目が追い付かないくらい謎の怪物が大量に出てきます。
半魚人、狼男、巨大コブラ、ゾンビ、道化師、バレリーナ、サイコパスなドクターなど……
なんというか【質より量】って感じがしましたw
一人ひとりの登場シーンはかなり短いのですが、色んな攻撃パターンが味わえるのでけっこうお腹いっぱいになります(クトゥルフ神話ぽい怪物もチラホラ)
ユニコーンが、角を使ってグサグサと人に突進していたのはちょっとビックリ。
聖獣っぽいイメージがあるから意外でしたw
大量の怪物を保有する謎の施設について
丁寧に怪物をコレクションしている感じが、SCPの研究所っぽいなと感じました。
きっと怪物の中にも危険度ランクがあるんだよ、あと対応マニュアルとか。
セキュリティに関してはガバガバすぎて「ザルすぎ!」と突っ込みたくもなりましたが、怪物が動き回ってくれないと全然面白くないのでこれはこれでよかったと思います。
オチは予想外の結末
主人公達が施設から脱出して終わりかなと思ったら、まさかの【世界滅亡エンド】でした。
館長(シガニー・ウィーバー)が「友人(男)をここで始末しないと儀式は失敗。太古の神々が復活し人類は滅びるぞ」と言い、主人公は友人に泣く泣く銃を向けるのですが、うまいこと狼男が現れて危機を脱します。
結果的に館長が亡くなり、主人公と友人は生き残り、儀式自体は失敗となりました。
ラストで地下の奥底から大きな手が出現しエンドロールに入ります。
館長の出番は10分あるかないかです。
シガニー・ウィーバーの無駄遣い感が凄い。
ホラー好きなら絶対楽しめる作品
ありがちなホラーの設定を上手に利用しており、ホラー映画好きなら「ですよねー」と思う展開が多くありました。
ラストにかけての怒涛の畳み掛けは爽快感があってとても面白かったです。
半魚人推しの人が最終的に半魚人にやられてしまうなど、フラグをしっかり回収してくれるところも好感が持てましたw
SCPやクトゥルフ神話が好きなら是非観てほしい作品です。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。
評価まとめ
良かったところ
- 後半の展開が面白い
- 怪物のビジュアルが良い
- 有名ホラー作品のオマージュが多い
悪かったところ
- 怪物の登場シーンが少ない
- ホラーとしての怖さが足りない
- ベタな展開が多い
別荘に放たれたのがゾンビ一家で残念!
頭に歯車がくっついている謎の怪人(イケメン)が観たかった。
それか、顔がないバレリーナ……
以上、キャビンのレビューでした。